やさしいとなり

認知症グループホームでの静かで騒がしい日々の記憶と、そのほか誰かにやさしく隣る人たちの物語を描いていきたいです。

2020-01-01から1年間の記事一覧

やさしいとなり⑤「思い出し笑い」

何を思い出していたのかとても気になる。。 ツユクサさんは旅をしている。 時を超えて、空間を超えて。 一日中同じ席に座りながら、遠く、遠くを見つめている。 そんな旅の中のツユクサさんと時たま目が合うと、 ツユクサさんは何かを思い出したように、 身…

やさしいとなり④「ケンカ」

迫力が違うとです。

やさしいとなり③「きっかけ」

1番近くに住んでいるのに、タイムカード押すのは誰よりもギリギリです。

やさしいとなり②名前/これが不安?

ここでは、相手がどこの誰であるかよりも、相手がどんなふうに側にいてくれるか、どう理解してくれるかという事の方ががはるかに大切なこととして問われてくる。

やさしいとなり①「扉」

以前働いていた、認知症グループホームのお話です。 閑静な…というより、どこにでもあるような普通の住宅街。近くには川が流れている。川に面した大通りから脇道に入っていき、しばらく進んだ先の一角にホームは建っている。かわいらしいクリーム色で二階建…