やさしいとなり

認知症グループホームでの静かで騒がしい日々の記憶と、そのほか誰かにやさしく隣る人たちの物語を描いていきたいです。

やさしいとなり①「扉」



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以前働いていた、認知症グループホームのお話です。

閑静な…というより、どこにでもあるような普通の住宅街。近くには川が流れている。

川に面した大通りから脇道に入っていき、しばらく進んだ先の一角にホームは建っている。かわいらしいクリーム色で二階建ての家。普通の家にしては少し大きい。しかし老人ホームというには少し小さい。ここは介護保険で言うところの「認知症対応型共同生活介護」(覚えにくい!)といって、認知症の人たちが共同で暮らしている「グループホーム」。このブログは、このグループホームで働くことになった、人付き合いが苦手でいつも人生行き詰まりぎみの「私」が、このホームの人達と出逢い、過ごした7年間の風景を漫画にしたものです。