やさしいとなり

認知症グループホームでの静かで騒がしい日々の記憶と、そのほか誰かにやさしく隣る人たちの物語を描いていきたいです。

やさしいとなり

やさしいとなり15話「帰ります②」

やさしいとなり14話「帰ります①」

やさしいとなり13「何かに…」

1世紀を生きたかすみ草さんの顔には いくつもの川が流れるように いくつもの皺が刻まれている。

やさしいとなり12「洗たく物」

やさしいとなり11「朝風呂」

逆寝起きドッキリ

やさしいとなり⑩「泣き寝入り」

朝までコースです。 お年寄りで昼夜逆転している人は結構多いです。 知り合いの看護師さんに聞いたところ、夜は不安が高まりやすく眠れない人も多いとのこと。 日中は明るいし人の気配もあるので安心して眠れ、結果的に昼夜逆転してしまうのだと。 とはいっ…

やさしいとなり⑨「夜勤はつらいよ」

魔のルーティーンです。

やさしいとなり⑧「雨の日」

ここは、誰かを待っている人が多い。 帰ってくるはずの誰か、迎えに来てくれるはずの誰か そんな誰かを想い、今日も誰かが窓の外を見つめている。

やさしいとなり⑦「オハコ」

でも名曲です。 ホームに響く「パパ、パパ」という優しい声。 ツユクサさんの娘さんが来ると、 この家の空気も、ツユクサさんの顔色も 一気に明るくなるのです。

やさしいとなり⑥「泣かせ屋」

ツユクサさんは、よく笑う人だけれど、よく泣く人でもある。 ツユクサさんが泣くと、最初はみんな励まそうとする。 でも、だれもツユクサさんの涙を止められないことに気づくと、 いつの間にかみんなツユクサさんと一緒に泣いている。

やさしいとなり⑤「思い出し笑い」

何を思い出していたのかとても気になる。。 ツユクサさんは旅をしている。 時を超えて、空間を超えて。 一日中同じ席に座りながら、遠く、遠くを見つめている。 そんな旅の中のツユクサさんと時たま目が合うと、 ツユクサさんは何かを思い出したように、 身…

やさしいとなり④「ケンカ」

迫力が違うとです。

やさしいとなり③「きっかけ」

1番近くに住んでいるのに、タイムカード押すのは誰よりもギリギリです。

やさしいとなり②名前/これが不安?

ここでは、相手がどこの誰であるかよりも、相手がどんなふうに側にいてくれるか、どう理解してくれるかという事の方ががはるかに大切なこととして問われてくる。

やさしいとなり①「扉」

以前働いていた、認知症グループホームのお話です。 閑静な…というより、どこにでもあるような普通の住宅街。近くには川が流れている。川に面した大通りから脇道に入っていき、しばらく進んだ先の一角にホームは建っている。かわいらしいクリーム色で二階建…